疲れの謎を解明


(所さんの目がテン!/2014年3月16日放送)

female student relaxing

運動による疲労も精神的な疲労も、その原因物質はFF

疲労の原因物質が、2008年に東京慈恵医大・近藤一博教授によって発見され、ファティーグ・ファクター(略称・FF)と名付けられた。このFFを投与させられたネズミは、投与されなかったネズミのたった7分の1の運動量となることから証明されている。

さて、(運動などの活動による)疲労は、活動するときに使用する酸素の消費に伴い発生する活性酸素が細胞を錆びさせることにより蓄積されると考えられる。細胞が錆びたことにより、FFが発生するのだ。
FFが発生したことは脳が感知しカラダが疲れていると判断、全身を休ませようとする信号を発信する。この信号がカラダを疲れたとか、だるさの原因となっている。
精神的に疲労した場合は、脳の細胞自体が錆び、やはり倦怠感などを生じる。

番組では、これらの疲労を回復させるため、「入浴」「マッサージ」「睡眠」の3つの方法を試みた。
その結果、確実にFF値が減少したのは睡眠だけだった。
他の方法は、疲れはとれていないが入浴などの刺激により脳が快感物質を放出、それにより疲労が紛れたのだ。つまり、実際は「疲労」はとれていないが、「疲労感」はとれたということだ。
これでは抜本的な解決にはなっていない。

そこで、「疲労」をとる、また、疲労しにくいカラダになるための食材を紹介。
それは、鶏の胸肉。
番組の実験は、持久走のタイム。持久走を10分間隔で2本行い、そのタイム差をはかるというものだ。どの被験者も、1本目に比べて2本目のタイムはかなり遅れていた。
ところが、鶏の胸肉を1日100グラム以上摂取を1週間続けたところ、持久走のタイムが1本目と2本目の差がほとんどなくなり、一部の被験者はタイムがよくなったほど。

これは、鶏の胸肉に多く含まれる、イミダゾールジペプチドの効果とされる。
イミダゾールジペプチドは長時間継続する抗酸化作用があり、筋肉をおだやかに癒してくれるという。また、精神的なダメージにも効果があるという。

 当サイトのコメント

イミダゾールジペプチド(イミダペプチドと略されることがある)は鶏の胸肉のほか、マグロやカツオなどの身に多く含まれている。

渡り鳥などは長い間筋肉を動き続けなくてはいけないので、鳥の胸肉に疲労回復を促す物質が多く含まれるのは納得できる。

ペプチドとは2つ以上のアミノ酸の結合体のことで、イミダゾールジペプチドには、持久力アップが期待されるアンセリンや抗酸化作用が強く老化予防のサプリとしても利用されているカルノシンが含まれている。

この成分は国家プロジェクトで発見されたとされ、朝イチ(NHK総合)やサイエンスZERO(NHK教育)など多くの番組で紹介された。
最近はその能力に注目が集まり、疲労回復のサプリメントや飲料も発売されている。


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