いわずと知れた骨の成分
英文名:Calcium
[機能分類]【精神不安定】 【生理不順】 【総合】
標準摂取量(日本/米国):700(600)mg/800mg サプリでの推奨摂取量:700mg 厚労省許容上限:2500mg
骨はカラダを支える大切な器官であるとともに、筋肉や血液中に必要なカルシウム量を保つ貯蔵庫でもある。
骨や歯など以外に存在するカルシウムの量はカラダ全体の量の1%ほど。
カルシウムは生理機能には欠かせないミネラルで、例えば、腕を伸ばすなど筋肉を動かすときにも必ず介在する物質だ。
簡単にいうと、すべての細胞の活動のスイッチを入れる役目をする。
血液中のカルシウムは一定に保たれるようカラダはバランスを取るので、食物からカルシウムが十分量吸収されなかった場合は、骨を溶かして血液中に放出する。
そのため、カルシウムの摂取が長期間足りないと骨がすかすかになる骨粗鬆症になる危険性がある。
また、カルシウムは神経伝達物質にも関わるので、不足するといらいらするなどの精神的な症状が出る。
所要量は成人男子で700mgであるが、日本人は不足気味。

不足気味のカルシウムを補うには牛乳などの乳製品を摂ったり、サプリメントで補いたい。
カルシウムはマグネシウムとのバランスも大切。
カルシウムとマグネシウムの摂取比率を2:1にするのが理想とされる。
カルシウムのサプリには通常、この割合でマグネシウムが含まれている。
なお、リンを過剰に摂取すると、カルシウムの吸収が妨げられる。
とある番組でカルシウムでダイエットという特集があったが、過剰摂取の問題があるので気をつけたいもの。過剰摂取が続くと、カルシウム過剰血症をまねく。
また、カルシウムの過剰摂取は便秘の原因ともなり、加えて尿路感染のリスクも高める。
ちなみに、マグネシウムは便通をよくするので、マグネシウムとのバランスが大切なのも分かる。