大豆タンパクの一種で、コレステロール値を下げる働きがある
英文名:Gurisinin
[機能分類]【生活習慣病】
グリシニンは大豆タンパクの約半分を占めるタンパク質であり、良質のタンパク質として注目されている。
基本的に野菜などに含まれる植物性タンパク質は量も少なく、アミノ酸のバランスもよくない(アミノ酸スコアが低い。アミノ酸スコアの最高値は100)とされる。
しかし、大豆タンパクはアミノ酸スコア86で、動物性タンパク質に負けない数値だ。
グリシニンは良質のタンパク質であるとともに、コレステロールの排泄を促して血中濃度を下げたり、インスリンの血中濃度を下げホルモンバランスを調整する作用などが認められている。

肉や卵などのアミノ酸スコアは100で満点だが、これらを大量に摂取することは脂質を多く摂ることに等しく、生活習慣病の元凶となりやすい。
大豆はタンパク質は多いものの、低カロリー低脂肪であり、肉などの代わりに意識して摂りたいもの。
大豆にはグリシニンのほかに、イソフラボンやレシチンなどの成分が含まれていることも見逃せない。