ちゃんと知りたいっ!油でコレステロールが下がる?


(生活ほっとモーニング/2005年5月30日放送)

コレステロールは油の一種で、細胞膜を作るなどカラダには必要な成分。
しかし、摂り過ぎは高脂血症となり動脈硬化など生活習慣病のリスクが増してしまう。

番組ではコレステロールを増やさない油とは、中高年になぜ高脂血症が多いのか、また賢い油の摂り方について放送した。

 トクホの油で上手にコントロール

コレステロール値を下げる油はトクホ(特定保健用食品)として認められていて、油脂メーカーの調査では毎日大さじ1杯のこの油を摂ることで、3か月で約10%のコレステロール値を下げることができたという。
これらのコレステロール値を下げる油に含まれているのは植物ステロールなど。
食事により体内にコレステロールが入ると胆汁酸ミセルにより腸から吸収される。
植物ステロールはコレステロールより先に胆汁酸ミセルに乗り込み、吸収のプロセスを開始。
しかしながら、腸管は植物ステロールを吸収しないため、植物ステロールは排泄されることになる。
胆汁酸ミセルは体内に入った油の量に適した 量子化分泌されないので、胆汁酸ミセルに乗り損なった過剰なコレステロールも結果として排出されることになるのだ。

植物ステロールを含んだ油以外に注目されるのがオリーブ油。
地中海地方の人たちは全エネルギーの40%を油脂から摂取しているが、心筋梗塞の患者が少ない。
これはオリーブ油の効果によるものだ。
オリーブ油にはオレイン酸が多く含まれ、これには血中のコレステロールを下げる働きがある。逆にコレステロールを上げる油は動物性油脂であるラード、バターなど。
ただし、動物性油脂がまったく不必要かというとそうではなく、動物性油脂と植物性油脂を1:2のバランスで摂るのがいいといわれている。

 更年期のホルモンバランスも原因

50代の女性に高脂血症が多いのは、更年期で女性ホルモンのエストロゲンを正しく分泌できないから。
エストロゲンはコレステロール値を下げる働きをするからだ。

1日のコレステロール摂取の適正量は300〜400mg。
卵1個には210mg、シュークリーム1個には175mgなど多く含まれている。
バターにはコレステロールが含まれているが、マーガリンは植物油でできているためコレステロールはない。
適正量は2〜3日のスパンで考え、油を多く摂りすぎたと思ったら、次の日は控えめにするなど工夫したい。
血中のコレステロール値の目標は220mg/dlだ。

 当サイトのコメント

日本人の女性のコレステロール値が高いのは善玉コレステロールが多い場合もあり、一概には悪いとはいえない。
同じ動物性脂質でもn-3系の多価不飽和脂肪酸(DHAEPAなど)はカラダに有用だ。
魚を多く摂取するイヌイットはヨーロッパ人の2倍以上のコレステロールを摂っているにもかかわらず、心筋梗塞などの生活習慣病が少ない。

更年期によるエストロゲンの乱れは、女性ホルモン様物質のファイトエストロゲン(イソフラボンなど)で緩和できる。


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