最近
- 食べる量が減った
- 口臭がする
- お腹が張っている
- 油っこいものが食べたくない
- 胃がもたれる
などの症状がある人は暑さストレスにより、胃が疲れている可能性が高い。
放っておくと、栄養不要や夏ばて、胃もたれ、胃痛、慢性胃炎、胃潰瘍などになるという。
また、最悪の場合は胃ガンにまで発展してしまう。
胃の粘膜の細胞は3日間で入れ替わるため、番組では3日間で胃を再生する方法を紹介した。

胃の筋肉を柔らかくするには、「食べること」が大切。
ただし、夏は暑いからといってあっさりとした麺類などをよく食べがちだが、これは逆効果。
それを防ぐために麺類を食べるときにゴマをいっしょに食べることをすすめた。
ゴマに含まれるセサミンが血流を増やして、胃の運動を活発にする作用があるからだ。
また、含まれるアルギニンが体内の窒素の量を調節して、やはり運動能力を高める。ゴマは1日に30g程度とるとよい。
消化ホルモンのモチリンの分泌を促すためには食間を空けるのも重要で、食事と食事のあいだは7〜8時間程度空ける。
だらだら食べるのは胃にはよくない。
ほか、寝るときに絹製品などをおへその上あたりに巻いて、お腹を温めるのも効果的だという。

暑さのストレスはもちろん、精神的なストレスや食生活の乱れなどで胃の粘膜は傷つきがち。
出血性胃炎は自覚症状が少なく、胃からの出血で貧血の症状が出て初めて発見されることもある。
胃の粘膜を強くするためには唐辛子を積極的に摂取するのが効果的だ。
唐辛子に含まれるカプサイシンが胃の知覚神経を刺激し、胃の防御力が高まる。
カプサイシンが知覚神経を刺激する働きは臨床的にも認められている。
夏は汗をかくなどして水分が不足することもあり、唐辛子は水分とともに摂取するといい。
番組では「とうがらしドリンク」を紹介した。
【とうがらしドリンクの作り方】下記の材料を混ぜるだけ
・細かくきざんだ鷹の爪 2分の1本
・水 180cc
・リンゴ酢 大さじ2
・ハチミツ 小さじ2
これを夕食後おちょこに1杯程度飲むといい。
そのほか、人差し指の爪の生え際部分をマッサージすることにより、胃の粘膜が強化されるという。

気温が高いと胃液の分泌量は少なくなる傾向にある。
胃液の分泌量を増すためには、グレープフルーツを食事中に摂るいいという。
これはグレープフルーツに含 まれるヒスタミンが胃液の分泌を促進するため。
グレープフルーツは、背筋を伸ばして、香りを楽しんでから食べると効果的とか。香りが脳を刺激するため。

夏は気温が高いため食欲がなくなるが、食べないでいると確実に夏バテする。
さっぱりしたばかりを食べてしまうときでも、ちょっとした工夫で胃を健康に保ち、夏ばて予防することができるだろう。
カプサイシンには疲労回復のほか、冷え性にも効果があるので、クーラーでカラダに不調を来しそうなときなどにも効果的だ。