水銀やPCB、体内で発生するインドールなどの毒素が体内に蓄積されると、しみやシワが増えたり、物忘れがひどくなる、さらに症状が進むと歩行困難になるという。
番組ではこれら有害な物質を解毒したり体外に排出を促す食品を紹介し、健康な毎日を過ごそうと提案した。
毒素がたまると
- 神経がおかされる
- カラダに違和感を感じるようになる
- アレルギーが起こりやすくなる
- 内臓が働きにくくなる
- ガンを誘発する
など、悪いことばかり。これらは食べ物から解毒や排出を促す栄養素を摂ることで、守ることができる。
それぞれの毒素ごとの対策を伝えた。

水銀が体内にたまると、
- 物忘れがひどくなる
- 頭がボーッとする
- 落ち着きがなくなる
- カゼをひきやすくなる
- 物をつかみ損なうことが出る
などの症状が現れる。
体内に入ってきた水銀を解毒するためには、魚介類などに多く含まれるセレンが有効。
水銀と同じ量を摂ることにより、水銀が「中和」される。
即効性のある食品は、ウナギの蒲焼きで100g中に160mcgのセレンを含む。
月1回食べることにより、効果を発揮。
水銀を排出する作用があるのは、穀類に多く含まれるフィチン酸だ。
特に玄米に多く、白米の35倍以上のフィチン酸を含んでいる。
ウナギの身は柔らかいので、ウナギの蒲焼きに玄米ご飯というのが食感もよくおススメだ。

PCBが体内に蓄積してくると
- 筋肉や関節が痛む
- 髪の毛がぱさつくようになる
- カラダがこる
- しみが増える
- 寝付きが悪くなる
などの症状が出る。
これらはいずれも体重減少(もちろん不健康な)を伴う。
PCBはシアン化合物(青酸カリ)よりも毒性は強く、シアン化合物が即効性なのに対し、PCBはじわじわとカラダに悪さをする。
蓄積性が高く、長年ため込んできた高齢者ほど影響が出やすい。
PCBの解毒に力を発揮するのはビタミンAだ。
また、排出を促すのがクロロフィル(葉緑素)だ。
これはPCBを退治するシトクロームP450という体内の酵素がビタミンAとクロロフィルの連携によって働くから。
2つの栄養素を効率良く摂るためには、ビタミンAを含むほうれん草とクロロフィルを含むシソを食べること。
これらを生のままオリーブオイルでサラダにして食する。
関節炎や、皮膚炎の予防にもなる。
ただし、食材にPCBなどのほか有害物質が付着している場合があるので、よく洗って食べることが重要。

インドールが体内にたまると
- 太りやすくなる
- カラダが冷える
- 便秘気味になる
- むくみやすくなる
- 肌が荒れる
などの症状が出る。
インドールとはカラダの中の細菌が作り出す物質で、食生活が乱れたときなどに発生しがち。
これはタンパク質の摂りすぎ等で消化が不十分になると、過剰となったトリプトファンをインドールがエサにして増殖するからだ。
解毒には乳酸菌が効果的で、特にぬか漬けなどの植物性乳酸菌が効果を発揮する。
植物性乳酸菌はヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌と違い、胃酸にやられることなく腸まで到達する。
特に効果のあるぬか漬けは、レモンだとか。
これはレモンの皮に含まれるリモノイドで相乗効果となる。

最近はやりのデトックスも解毒という意味。
もちろんいちばんいいのは、有害物質を体内に入れないことだが、現代社会ではこれはほとんど無理。
したがって、なるべく入ってこないようにするか、番組でいうように入ってきた物を解毒する、または速やかに排出させるしかない。
水銀とPCBに効果のある成分は、比較的マルチサプリメントで摂取しやすい成分なので、利用してもいいかもしれない。
なお、番組中でもいっていたがセレンは過剰摂取の問題のほうが大きいので、単一サプリメントでの摂取は推奨しない。
さて、インドール。
これは体内で発生する物だから、大量に発生させないようにすればいい。
腸内の環境を整えるのがもっとも効果的で、それには乳酸菌や善玉乳酸菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂るといいだろう。