
コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ大切な成分。ところが、加齢とともに体内の量は減少を続け、50代をすぎると若い頃の半分以下の量になってしまう。
コラーゲンはタンパク質の一種で、複雑な構造をしているためそのままでは吸収が困難。また、コラーゲンは体内に吸収されると、アミノ酸まで分解されてしまい、再びコラーゲンとして合成されるかはわからない。
そこで番組では、コラーゲンを摂りやす形にする調理法を紹介するとともに、コラーゲンの合成を助ける成分の鉄やビタミンC、アルギニン、グリシニンなどをいっしょ摂れる料理を紹介した。
コラーゲンを豊富に含む食品として、鶏の手羽、豚バラ肉、カレイを紹介。

鶏の手羽先は、軟骨の部分で切り離すことで加熱時間が短縮できる。
また、コラーゲンの合成を助ける成分として、鉄を豊富に含むほうれん草といっしょにしたスープを紹介。
コラーゲンは毎日5g程度の摂取が理想で、これは鶏の手羽なら4本、豚バラ肉なら100gの量だ。

番組でいうようにコラーゲンは摂取しても体内でアミノ酸にまで分解されてしまう。番組内では語られていなかったが、コラーゲンを摂取しても体内で再びコラーゲンとして再合成される保証はまったくないのだ。
たしかに、番組で紹介した食材は良質のタンパク質(コラーゲン)を含むので、コラーゲンの原料となるアミノ酸を摂ることができる。また、コラーゲンの合成を促す鉄などの成分と摂ることにより、コラーゲンを増加させる確率は高くなるだろう。
しかし、あえてコラーゲンを大量に摂取しなくても、コラーゲンを合成させる成分と良質のタンパク質をとれば、体内のコラーゲン量は増加するということになる。
また、コラーゲンを大量に含む食材はカロリーが高いことも多いので注意が必要だ。
ちなみに、豆腐など植物性のタンパク質でももちろん、体内でコラーゲンとして再合成されることがある。
コラーゲンの合成を促す主な成分は鉄とビタミンC。肌のケアが気になる女性は気にかけて摂りたいもの。
番組ではビタミンCの摂取をシソでとすすめていたが、これはサプリメントを利用した方が実用的だ。どちらかといえば、シソはビタミンCよりも他の鉄やカリウム、ロズマリン酸など他の栄養成分を摂れるので有用といえる。
男性はサプリメントでの鉄の摂取は基本的に不要だ。